『BJ21』

4月10日から『ブラック・ジャック』が『ブラック・ジャック21』という新シリーズになり、半年かけた連続物になることは知っていたが、本日公式ページを覗いて驚いた。その帽子は何だーーーッ!! 魔女か? スナフキンか? 何があったんだ? 禿げたのか先生? 頼む。クールな黒医者よ、帰ってきてくれ……。
う~~む、この違和感と不安感はなんだろう。どうやら岬の家も爆破されるらしいが、「世界を揺るがす巨大な陰謀」(←映画『BJ2D』のときにも聴いたフレーズ)と闘うためにピノコと二人で放浪生活でも始めるんだろうか。いったいいつの間にBJは正義の冒険ヒーローになってしまったんだ? ねぇ、根本に戻ろうよ。医者の話なんだよ。医療の話なんだよ。誰もがひとつ持っている生命の話なんだよ。だから誰もが自分の身に置き換えて本気になって観られるドラマなんだよ。身近だけど深遠なテーマを持ったドラマになるんだよ。頼むから、BJを通俗的なヒーローに仕立て上げないでくれよ。でもって、キリコが悪の手先に使われるなんてことにでもなったら、もう、私ゃ泣くね。まさかそこまではしないだろうと思いたいけど。
ストーリーを付け加えるのはいい。今までのシリーズ中でもそれが成功した例はある。でも、登場人物の造形と基本となる思想を変えたら、それは全くの別物だ。『BJ21』、なんだか複雑な思いで観ることになりそうだな…………。

2件のコメント

  1. Unknown said,

    2006年3月26日 @ 8:48 午後

    いやあもう、同意にござりまする。帽子ショックは如何ともし難かったですな。禿げたのか先生?に笑いました♪
    「根本を変える」帽子BJがあちこちで反響を呼んでおるようですが、わかばさまおっしゃられた「BJの基盤もしくは矜持にメスを入れてしまった」つうところが黒い不安の要因であるかと。
    ごもっともす。何が不安か、BJの本来持っていた命のドラマにおける狂言回しの役割が薄れて、BJ自身を中心としてなにやら世界征服の陰謀と戦わされる、これにどうも違和感が集中しておるようっす。
    もはやこれは、BJ二次創作の中でももっとも判定の厳しいパラレル創作(しかも公式で)でせう。BJ21はBJというキャラを使ったまったく異なるパラレルストーリー。過去の遺産を踏襲せずに新しく創り出されたものなんでしょおなあ。つうとキリコもパラレルBJに併せてパラレルキリコとなるのかと。自分を切り替えて見ることにいたしまする。
     
    わかばさまが下でお描きになられたリアルBJがとても神々しく見えまする。

  2. わかば said,

    2006年3月26日 @ 11:20 午後

    トーレスさん
    いやもう昨日はどのサイトさんを覗いても、あわわわ……と皆さん泡食ってらしたようで。吸血鬼ハンターDとか(これはトーレスさんでしたか汗)、どろろんえんまくんとか。
    不安要素は、まさしくトーレスさんのおっしゃるとおり「BJの基盤もしくは矜持にメスを入れてしまった」こと、これに尽きまする(拍手)。
    ああ、こういうのを「パラレル」と言うのですね。よく見かける言葉だとは思いつつ、どうもいまひとつ意味がわかりませんでしたが、違う環境や設定の中に登場人物を平行移動させるのですな?確かにハマれば面白いかもしれませんが、賛否両論渦巻くところでしょう。
    やっぱり創作できる人は、自分自身のオリジナルを作りたいものなのだろうと思います。Jr.のお手並み拝見というところでスイッチを切り替えようと思います。
    キリコというキャラは、『BJ2D』を観る限りとても大切にされていた印象がありますから、出てきた回にはオイシイところをかっさらっていくような気もします。そうであって欲しいです。
     
    あわッ!あんたどこのホストさん?的BJを神々しいとおっしゃってくださり、もったいのうござりまするッ!でもって、すみませんッ!m(_ _;)m
    追記:『RAY』観たいです……。